博多南線 レールスター 7

 竹下駅上の高架から窓外を見る。車両基地にはJR九州の列車が停まっていた。

787系とキハ40系九州色

窓の向こうでは鹿児島本線の線路が複雑になってゆく。やがて福北ゆたか線(筑豊本線)の列車が姿を表すと博多到着。

813系

 到着してすぐ幕を確認するとすでに切り替わり長旅に備えていた。

こだまレールスター

 無名表記の 博多南線博多行き から こだま新大阪行き へ変身したレールスターは、程なく新大阪へ向けて旅立っていった。

                                 2020年6月21日 撮影

博多南線 レールスター 6

 定刻どおり博多南を出発、乗り込んだ1号車の乗客は私ひとりだけであった。束の間の貸切状態だ。窓越しに九州新幹線の高架が見えた。

九州新幹線を見る

 復路もゆるやかに進む。都市高速を過ぎ、西鉄天神大牟田線と交差し、ほどなく竹下から鹿児島本線と再会した。

西鉄天神大牟田線を見る

                                2020年6月21日 撮影

博多南線 レールスター 5

 博多から乗ってきたレールスターで来た路を戻る。

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 幕が博多を表示していることを確かめた。列車名などなく只々単調であった。

持て余し感

 1号車より中へ入る。

窓先にN700Aが停まっていた。

 復路は、1号車の席に落ち着いた。

貸し切り状態

                            2020年6月21日 撮影

駅を訪ねる 3 車両基地 博多南駅 

 歩行者用信号機を渡るとすぐに階段が...。博多南駅に通じる乗降階段。

こじんまりとした駅

 階段を上り終えると、すぐ目の前に改札がある。その先、階段と新幹線の姿が。700系レールスターのほか500系やN700系も運行されている。

日中は 時間/1本 の運用

 改札を越え、プラットホームに出てみると、すぐ横に別の新幹線車両が大挙して停まっていた。ここが、車両基地にある駅だということがよこわかる。構図だ。

ホームが短く中途半端な一枚

                               2020年6月21日 撮影

博多南線 レールスター 4

 高架下の鹿児島本線に沿うように進む。さほどスピード感もなくゆったりとしている。竹下駅の辺りで鹿児島本線と別れ右へ進路をとる。

車窓から鹿児島本線を見る

 那珂川を右に見ながら進む。西鉄天神大牟田線を渡り、都市高速をくぐるとえる、ゆるやかに左へ曲がっていく。

都市高速をくぐる

 にわかに減速し始めると、車両基地が窓いっぱいに展開し、博多南駅に到着した。あっというまの8分間であった。

博多南駅とレールスター

                             2020年6月21日 撮影

博多南線 レールスター 3

 8号車より車内へ入る。

旅へと誘う乗降口

 「ひかりレールスター」時のみ着席可能な個室を通り過ぎ、サルーンシートと呼ばれる席に座る。山陽新幹線走行時には、車両ごとに指定席/自由席の区分があるが、博多南線では全車自由席となっている。

個室側より8号車前景を見る

 着席まもなく出発した。終点・博多南へは、わずか8分で到着する短い旅だ。

サルーンシート

                                  2020年6月21日 撮影

博多南線 レールスター 2

 到着ホームより小倉方面を見る。列車は、夏靄のかげから堂々登場した。

博多駅16番線に入るレールスター

 博多駅16番線に到着したレールスター。この時点で列車は博多に到着した「こだま」である。ここから行先表示を切り替えて博多南線の旅が始まる。

最後尾の車両
幕は こだま博多 を示している

 車内には乗り通す人の姿も見えるが、大半がここで下車した。それでも乗車する人もそれなりにいた。隠れた人気路線かもしれないと、人の出入りを観察したところで、もう一度幕を見ると切り替えは終わっていた。まもなく出発である。

行き先は博多南

                                  2020年6月21日 撮影

博多南線 レールスター 1

 博多から博多南に博多南線が存在している。新幹線車両による在来線という世にも珍しい路線である。このような路線は、当路線のほか新潟県の越後湯沢~ガーラ湯沢がある。

到着ホームより小倉方面を見る

                                     2020年6月21日 撮影

冷水峠 5

 儚き夢のあと。かつて存在した反対側のホームを見ながら、そう思った。かつての栄華も繁栄も遠い昔になってしまった。今は咲く花がこの路線を美しくしている。

アジサイとミドリとシロと

 筑前内野を出発、線路の両脇には実りある緑が所狭しとと林立している。列車に乗りながらにして、束の間の森林浴だ。

窓を開けて緑を感じる

 列車は、右へ左へ弧を描きながら峠道を下ってゆく。その間、鬱蒼たる竹林が景色の主役を務める。若竹や老竹、色や太さ、長さの異なる竹が代わる代わる展開する。

竹林の色み

 やがて列車は、平地に架かる短い橋を渡る。

山口川の流れ

 視界が開け、遠くに山の稜線を描く。

花々の共演

 上穂波に到着した。畦道に水田と山の風景と絵画のような美しさであった。

かつてのホームに腰掛けがあった

                                    2020年6月21日 撮影

冷水峠 4

 静かに余生を過ごす列車とバスに見送られながら、筑前山家を発車。

西鉄で活躍した507形路面電車
隣には いすゞ自動車BU05D こちらも西鉄で活躍した

 列車は右へ左へと大きくカーブしながら峠道を上ってゆく。それにしたがって車窓の風景も人工物から自然へとかわっていく。

段々畑のよう

 水を張った田の景色、野の花の風景が目を心を楽しませてくれる。

田の水鏡

 その光景も束の間、長いトンネルに入った。峠道の最頂部だ。列車は、轟き唸りをエンジンにのせ、音を響かせながら走る。

窓に映る車内光景
扇風機を覆うもの

 トンネルを抜けた。難所・冷水峠を越えた。列車はほどなく筑前内野駅に到着した。紫陽花が咲いていた。

駅を彩る紫陽花
ログハウス風の駅舎

                                    2020年6月21日 撮影