竹下駅上の高架から窓外を見る。車両基地にはJR九州の列車が停まっていた。
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窓の向こうでは鹿児島本線の線路が複雑になってゆく。やがて福北ゆたか線(筑豊本線)の列車が姿を表すと博多到着。
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到着してすぐ幕を確認するとすでに切り替わり長旅に備えていた。
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無名表記の 博多南線博多行き から こだま新大阪行き へ変身したレールスターは、程なく新大阪へ向けて旅立っていった。
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2020年6月21日 撮影
鉄道の記録
竹下駅上の高架から窓外を見る。車両基地にはJR九州の列車が停まっていた。
窓の向こうでは鹿児島本線の線路が複雑になってゆく。やがて福北ゆたか線(筑豊本線)の列車が姿を表すと博多到着。
到着してすぐ幕を確認するとすでに切り替わり長旅に備えていた。
無名表記の 博多南線博多行き から こだま新大阪行き へ変身したレールスターは、程なく新大阪へ向けて旅立っていった。
2020年6月21日 撮影
定刻どおり博多南を出発、乗り込んだ1号車の乗客は私ひとりだけであった。束の間の貸切状態だ。窓越しに九州新幹線の高架が見えた。
復路もゆるやかに進む。都市高速を過ぎ、西鉄天神大牟田線と交差し、ほどなく竹下から鹿児島本線と再会した。
2020年6月21日 撮影
博多から乗ってきたレールスターで来た路を戻る。
幕が博多を表示していることを確かめた。列車名などなく只々単調であった。
1号車より中へ入る。
復路は、1号車の席に落ち着いた。
2020年6月21日 撮影
歩行者用信号機を渡るとすぐに階段が...。博多南駅に通じる乗降階段。
階段を上り終えると、すぐ目の前に改札がある。その先、階段と新幹線の姿が。700系レールスターのほか500系やN700系も運行されている。
改札を越え、プラットホームに出てみると、すぐ横に別の新幹線車両が大挙して停まっていた。ここが、車両基地にある駅だということがよこわかる。構図だ。
2020年6月21日 撮影
高架下の鹿児島本線に沿うように進む。さほどスピード感もなくゆったりとしている。竹下駅の辺りで鹿児島本線と別れ右へ進路をとる。
那珂川を右に見ながら進む。西鉄天神大牟田線を渡り、都市高速をくぐるとえる、ゆるやかに左へ曲がっていく。
にわかに減速し始めると、車両基地が窓いっぱいに展開し、博多南駅に到着した。あっというまの8分間であった。
2020年6月21日 撮影
8号車より車内へ入る。
「ひかりレールスター」時のみ着席可能な個室を通り過ぎ、サルーンシートと呼ばれる席に座る。山陽新幹線走行時には、車両ごとに指定席/自由席の区分があるが、博多南線では全車自由席となっている。
着席まもなく出発した。終点・博多南へは、わずか8分で到着する短い旅だ。
2020年6月21日 撮影
到着ホームより小倉方面を見る。列車は、夏靄のかげから堂々登場した。
博多駅16番線に到着したレールスター。この時点で列車は博多に到着した「こだま」である。ここから行先表示を切り替えて博多南線の旅が始まる。
車内には乗り通す人の姿も見えるが、大半がここで下車した。それでも乗車する人もそれなりにいた。隠れた人気路線かもしれないと、人の出入りを観察したところで、もう一度幕を見ると切り替えは終わっていた。まもなく出発である。
2020年6月21日 撮影
博多から博多南に博多南線が存在している。新幹線車両による在来線という世にも珍しい路線である。このような路線は、当路線のほか新潟県の越後湯沢~ガーラ湯沢がある。
2020年6月21日 撮影
儚き夢のあと。かつて存在した反対側のホームを見ながら、そう思った。かつての栄華も繁栄も遠い昔になってしまった。今は咲く花がこの路線を美しくしている。
筑前内野を出発、線路の両脇には実りある緑が所狭しとと林立している。列車に乗りながらにして、束の間の森林浴だ。
列車は、右へ左へ弧を描きながら峠道を下ってゆく。その間、鬱蒼たる竹林が景色の主役を務める。若竹や老竹、色や太さ、長さの異なる竹が代わる代わる展開する。
やがて列車は、平地に架かる短い橋を渡る。
視界が開け、遠くに山の稜線を描く。
上穂波に到着した。畦道に水田と山の風景と絵画のような美しさであった。
2020年6月21日 撮影
静かに余生を過ごす列車とバスに見送られながら、筑前山家を発車。
列車は右へ左へと大きくカーブしながら峠道を上ってゆく。それにしたがって車窓の風景も人工物から自然へとかわっていく。
水を張った田の景色、野の花の風景が目を心を楽しませてくれる。
その光景も束の間、長いトンネルに入った。峠道の最頂部だ。列車は、轟き唸りをエンジンにのせ、音を響かせながら走る。
トンネルを抜けた。難所・冷水峠を越えた。列車はほどなく筑前内野駅に到着した。紫陽花が咲いていた。
2020年6月21日 撮影